二酸化炭素泉の特徴
「炭酸泉」とも呼ばれている「二酸化炭素泉」は、炭酸が含まれている温泉のことで、温泉水1lの中に炭酸が0.25g以上含まれていれば二酸化炭素泉に分類されます。
炭酸水の中で入浴しているのと同じ感覚で、二酸化炭素泉の温泉に入ると体の表面に気泡が付着します。
二酸化炭素泉には大きく分けて「天然炭酸泉」と「人工炭酸泉」の2種類があり、天然炭酸泉の方は日本国内ではかなり珍しいという特徴があります。
二酸化炭素水に含まれる二酸化炭素というのは、時間が経つと水の中から逃げ出してしまうため、開封して時間の経った炭酸水のように泡の立たない状態になります。
また、温度が高すぎても炭酸が飛んでしまうため、温度調節が難しいという特徴もあります。
炭酸泉は水の中に含まれている炭酸ガスがお肌の内側に入り込み、血管を拡張してくれる作用があるため、血行を促進する効能が期待できます。
炭酸泉は「ラムネの温泉」とも呼ばれており、人工炭酸泉を導入している入浴施設も多数見かけられます。
有名な二酸化炭素泉
日本国内には二酸化炭素泉は非常に少なく、炭酸水素ナトリウムなどを含まない純粋な二酸化炭素泉といえば、大分県由布市の白水鉱泉(しらみずこうせん)ぐらいのものです。
阿蘇くじゅう国立公園指定地域の原生林から湧き出る白水鉱泉の水は飲用にも適しており、そのまま飲む他、お茶やコーヒーを入れる際やお米を炊く際に使用するとまろやかな味に仕上がります。
アクセスは湯布院ICから車で30分、近隣の長湯温泉から車で15分、湯平温泉からも車で10分の道のりです。
炭酸水が湧き出ている面積5万㎡の敷地には数年前の古木などもあり、春にはミズバショウの群生が見られます。
天然炭酸水は持ち帰ることができるようになっており、容器も現地で購入することができます。
九州は比較的天然炭酸泉が多い地域で、福岡県筑後市にある船小屋温泉郷では鉄分を多く含んだ高濃度の天然炭酸泉を楽しむことができます。
船小屋温泉郷の炭酸泉は飲用にも適していて、慢性の消化器病や糖尿病、痛風や肝臓病にも効果があると言われています。
宿泊施設も何件かあるので、泊まりがけで行くのがおすすめです。
その中の一つ「ホテル 樋口軒」は大楠林と矢部川を眼下に一望にできる和モダンの温泉宿で、客室全室から素晴らしい景色を堪能することができるようになっています。
お料理のほうも充実しており、船小屋牛のすき焼き鮎の甘露煮などは特に人気です。
アクセスは八女ICから約8分、みやま柳川ICからも約8分の位置にあり、ソフトバンクの2軍球場や九州芸文館、県南公園などに隣接しています。
筑後・船小屋駅に近いので、九州新幹線でのアクセスも便利です。