温泉の湯あたりに注意

湯あたりとは

温泉に通うようになると、「湯あたり」に注意しなければならなくなります。
湯あたりというのは、温泉に何回か入った後に起こる体のさまざまな不調です。
体がだるい、寒気がする、あるいは原因不明の吐き気や食欲不振などといった症状が出たら、湯あたりが原因かもしれません。

湯あたりは温泉の成分によって起こるもので、いろいろな不快症状が出てきます。
体の好転反応であるケースも多いので、必ずしも湯あたりが悪いとは言い切れないところがあります。
ちなみに、温泉に入った当日にやけに疲れた感じに襲われることがありますが、これは湯あたりではなくて「湯疲れ」です。

湯あたりが起きる原因と対策

湯あたりが起きる原因として、温泉の成分が体に合わないことが考えられます。
温泉の特定の成分の濃度が強すぎた場合に湯あたりが起きてしまうことがあります。
また温泉の温度が高い場合、何度も入ることによって湯あたりが起きることがありますので注意しなければなりません。
温泉の適正温度は38〜40℃が目安で、42℃以上のお湯では体に負担がかかることも考えられます。

また、食事や運動した直後の入浴も好ましくありません。
食事をしたすぐ後というのは消化吸収のために胃腸に血液が集まっているのですが、この状態で温泉に入浴してしまうと、消化が途中でストップしてしまうことが考えられます。
運動直後の体が疲労した状態で温泉に入ると、体に負担がかかることにもなりかねませんので、こちらも注意しなければなりません。

湯あたりはあくまでも一時的な症状とはいえ、軽く見ないことが大切です。
湯あたりの中には「好転症状」といって、一時的に悪化する症状は体調が改善する兆しと見ることもできます。
とはいえ、湯あたりの症状が何日も続くような場合には医師の診察を受けることをおすすめします。

湯あたりが起きてしまったら

では、湯あたりが起きてしまったらどうすればいいのでしょうか。
熱すぎる温泉に入って気分が悪くなった場合などは、すみやかに温泉から出て体を外気温に慣らしていきます。
少し休んだら水分を十分に補給し、首筋などを冷やして体を休ませます。
ゆっくりと休息をすることも大切です。

湯あたりを予防するためには、ビタミンCの入った飲料をたっぷりと補給することも忘れないようにしましょう。
ビタミンCを摂取することによって、湯あたりをかなり予防することができます。
また、温泉に何日間滞在する予定でしたら、3〜4日に1日は休息をとって温泉に入らない日を作るなどの工夫が必要になってきます。

お風呂上がりに気持ち悪くなってしまう湯疲れも繰り返してしまうと湯あたりにつながりますので、温泉地では決して無理はしないようにしたいものです。
あくまでも軽く楽しむようにしましょう。