全国露天風呂番付「東の横綱」草津温泉

草津温泉の泉質と効能

日本三大名湯の1つであり、全国露天風呂番付「東の横綱」にも格付けされている草津温泉は、白根火山に抱かれた標高1000メートル以上の高地に位置します。
草津温泉の泉質の大きな特徴は、強い酸性であることです。
強力な殺菌作用があり、“恋の病”は治せないけれどそれ以外ならどんな病でも治すと、人々に讃えられるほどの名湯として知られてきました。

特に皮膚病や神経痛、糖尿病に効能があるといわれており、このほかにも筋肉痛や関節痛を和らげる作用もあります。
また、冷え性やストレス改善にもよいといわれています。

日本武尊が発見!?草津温泉の歴史

草津温泉の歴史は諸説有りますが、最も古い説として、大和朝廷の時代に日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の折りに草津温泉を見つけたとの伝説があります。
また、奈良時代の名僧で東大寺の大仏建立に尽力した行基上人が草津温泉を見つけたとも伝えられています。
このほか、源頼朝が三原の荘で狩猟を行ったときに発見したのが始まりとする説もあります。

しかし、草津温泉が多くの人々に知られるようになったのは戦国時代に入ってからです。
戦いで得た傷を癒すために草津温泉を訪れる武将が多く、傷や疲れの回復が目覚ましい薬湯として人気を呼びました。
その後、明治時代に来日したドイツ人医師のベルツ博士らが医療的な見地からも効用を認め、より広く知られるようなりました。

大正時代になると「山岳鉄道」が開通するなど、交通の便が良くなります。
これによって多くの観光客が訪れ、今日のような有名な観光地になりました。

おすすめの周辺観光スポット

草津を訪れたら一番に足を運びたいのが、「草津白根山」です。
標高2160メートルの火山で、強い酸性の火口湖が見所です。
山頂付近は荒々しい山肌が広がりますが、山に抱かれるように形成された火口湖はエメラルドグリーンの宝石のようで、白い山肌との対比が神秘的な光景を生み出しています。
山の周辺はロープウェイやハイキングコースが整備されており、高山植物や秋の紅葉など、美しい自然が満喫できます。

草津温泉のシンボルとして有名な「湯畑」も、人気の観光スポットです。
温泉街の中央にあり、毎分4,000リットルもの大量の源泉が湧き出ており、周辺はもうもうと湯けむりが渦巻いています。
温泉街の情緒を堪能できますし、夜間はライトアップに彩られ、日中とは違った神秘的な表情が楽します。

草津名物「湯もみ」を観光するなら、熱乃湯に足を運びましょう。
草津温泉は50度もある高温なので、そのままでは入れません。
水を加えると効能が薄まるので、湯をかき混ぜて温度を下げるのが「湯もみ」です。
六尺板でお湯をかき混ぜる「湯もみ」は、熱乃湯で毎日お披露目されています。