アルカリ性の温泉
温泉の中には、美肌効果が高く入浴するだけでお肌がスベスベになる温泉も少なくありません。
温泉は湧いている場所によって泉質が異なり、効能もさまざまです。
pHもアルカリ性から酸性まであり、違った性質があります。
まず、アルカリ性の温泉というのはpHが7.5以上の温泉のことを言います。
同じアルカリ性温泉でも、さらにpH10以上の強アルカリ性、pH8.5以上のアルカリ性、そしてpH7.5以上8.5未満の弱アルカリ性に分けることができます。
アルカリ性のお湯というのはぬるぬるするような感触が特徴で、クレンジング効果に優れています。
石鹸のpHも7〜10のアルカリ性ですから、お肌の汚れを取り除いてくれることが分かると思います。
アルカリ性はクレンジング効果が高い分、皮脂を取りすぎる傾向がありますので、お肌がカサカサにならないように入浴した後は真湯でアルカリ性の水を洗い流しましょう。
「天然の美容液」とも言われるアルカリ性温泉の中でも、特に有名なのは岩手県新山根温泉「べっぴんの湯」です。
東北では随一の強アルカリ泉(Ph10.8)で、山の中にある風情のある温泉です。
アクセスは陸中宇部駅から約8.8km、久慈市からバスも出ており、新山根温泉バス停彼らは歩いてわずか1分と大変便利です。
中性の温泉
中性の温泉はpHが6以上7.5未満で、日本の温泉の中では最もよく見かけられます。
水道水やヒトの汗、牛乳などは中性であることからもわかるように、中性の温泉はお肌への刺激が少ないのが特徴です。
敏感肌の人や、お肌が弱い人なども安心して入ることができるのが中性の温泉です。
中性温泉は数が非常に多く、おすすめできる温泉もいくつもあります。
丸尾温泉にある旅行人山荘は単純温泉と硫黄泉の両方を楽しめる、絶好のロケーションに位置しています。
露天風呂は展望が最高で、ストレス解消にはぴったりです。
酸性の温泉
pH6未満は酸性の温泉に分類されています。
酸性をさらに細かく分類すると、pH3以上6未満は弱酸性、pH2以上3未満は酸性、pH2未満は強酸性に分類されています。
酸性の温泉にはピーリング効果があり、ちょっとピリピリする感じがするのが特徴です。
お肌に残っている古い角質を柔らかくしてくれる効果があり、皮膚病などに効く温泉も数多くあります。
殺菌効果にも優れ、新陳代謝を促してくれるなど効能の多い酸性温泉ですが、アルカリ性温泉と同様に入浴の後は真湯でしっかりと洗い流すことが大切です。
酸性泉として特に有名な温泉地の一つに「酸ヶ湯(すかゆ)温泉」があります。
酸ヶ湯温泉は十和田八幡平国立公園に位置しており、四季折々の景色が美しいエリアでもあります。
pHは1.5~1.8と強酸性で、白濁した硫黄泉として有名です。